そぼろと言えば、鶏そぼろや牛肉そぼろ、そして魚そぼろが一般的で、多くのそぼろが全国で売られています。日本料理の職人が、お取り寄せして実際に食べ比べて考察してみました!この記事でそぼろの奥深さを知っていただき、購入時のコツなどをお伝えします!
この記事を紹介する人
花菱のおやっさん(円城寺 雅由)
佐賀県唐津市で50年以上の老舗料亭「花菱」の店主
ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎 2019 特別版掲載店
日本テレビ系「ZIP」など多くのTV番組や日本料理専門誌、情報雑誌などで話題の「綿そぼろ(わたそぼろ)」を生みだす
無添加すき焼き・牛丼具「花すき」は大手ネット通販すき焼き部門で1位獲得
地元唐津で活躍するシェフや陶芸家などとの勉強会を行い、日々美味を探求中
全国のそぼろを取り寄せてみよう!
ねぇ、おやっさん!
花菱でそぼろ作ってるけど、全国には他にどのくらい「そぼろ」ってあるの?
そぼろと言っても、牛肉・鶏肉そぼろや魚そぼろもあるけん、数はものすごくあるばい!それが、どうした?
いやぁ~俺の仲間の鯛たちは、どんな所でそぼろになってるのかなと思って!
それなら、取り寄せできる「鯛そぼろ」を検索してみるばい!(スマホをポチポチ)
そぼろやったら、どれも触感も味も似て同じじゃない?
全国で6商品くらいあるなぁ~実際、食べてみらんば分からん…
よしっ!全部取り寄せて花菱のものも合わせて7品試食しよう!
お取り寄せのお金は、おやっさんの年金を使うのかな…
全国の鯛そぼろを取り寄せる
今回は、花菱が作っている「鯛そぼろ」の研究にいかすため、「鯛そぼろ」に絞って全国から6品お取り寄せしてみました。お取り寄せした店舗名などは、各店舗様の許可などを考慮して伏せさせていただきます。今回、値段の範囲も幅広く100gあたり1,000円~2,400円(送料別)のものを取り寄せました。
運送方法はお店によって様々
実際に取り寄せてみると運送方法も様々でした。2店舗は郵送、2店舗は常温の宅急便、2店舗はクール(冷凍)便でした。「そぼろ」という料理は水分を飛ばしていますので傷みにくく、常温でも問題ないとのことだと思います。やはり常温の方が運送費はおさえられますので、お客さまもお店も費用負担が減るので良いですね。
花菱の場合は、少しでも日持ちさせるために、冷凍便で発送させていただいております。
実際に色々と比べてみよう!
外観の特徴を比べてみる
同じ容器に、同じ重さのそぼろを入れてみて体積を比較してみました。左6つがお取り寄せした鯛そぼろ、一番右側が花菱の鯛そぼろです。今回、お取り寄せさせていただいた「鯛そぼろ」はフレークをさらにほぐして、食べやすくした感じでした。花菱のそぼろは「ふわふわ」を特徴としていますので、まったく別物のような気がします!
結構、見た目が違うばい!
他の店舗さんのはフレークをさらにほぐした感じやね!
花菱のそぼろは、体積が全然違ってふわふわばい!
他のお店さんとは商品への考え方(コンセプト)が違うんだろうね!
おそらく他のお店さんは、ある程度細かくして食べやすくしつつ、魚の歯ごたえ感を残しておきたいというのが狙いじゃないかな?
一方花菱の考え方は、そぼろを「ふわふわ」させてご飯を包み込むような触感を目指したからね!
それで、ふわっふわっにしているのか!!
んっ?そういえば色も違うばい!
おそらく醤油の量と使っている醤油の中の色素などの違いかな?
そぼろを拡大して観察してみる
そぼろを拡大観察すると、一般的な鯛そぼろは身のほぐれを残し、歯ごたえを味わうように作られています。一方、花菱の鯛そぼろは身が繊維状にほどけていて、ご飯をふわふわのそぼろが包み込むような触感を味わえます。この繊維状にほどけるほど身を丁寧にほぐすことが「ふわふわ」の理由であり、花菱の職人が手間をかけて仕事をした証です。
なるほど!
ふわふわの秘密は職人さんたちの丁寧な仕事だったのか!
見えないところを丁寧に仕事することで、より美味しくなるばい!
おやっさん、重要な味とか香りの比較は?
これが実に面白かったばい!
味や香りを比較してみる
実際に取り寄せた鯛そぼろを「外観・香り・味」の項目で、花菱の職人たちが真剣に考察してみました。
魚の臭みなどはある?
いずれの商品も魚特有のにおいや臭みなどは感じるものはありませんでした。適切に仕入れて適切に処理していれば、あまり臭みは出ないと思いますの。
味付けはどんな材料?
どのお店さんもベースの調味料は「砂糖・塩・醤油・酒・みりん」でした。そこに、各お店さんの独自の味付けで「ごま」「ごま油」「水あめ」「昆布だし」「かつお出汁」「山椒」「酢」「生姜」など様々なアクセントを加えられていました。このアクセントが各お店さんの味と香りの特徴になっているようです。
味や香りの特徴は?
これも各お店さんのコンセプトの違いがはっきりしていました。どのお店さんも白いご飯がどんどん進むように、少しだけ強調するような味付けや香り付けがされていました。
- 塩味を少し強めにしたもの
- 醤油の香りを少し強めにしたもの
- みりん干しのような少し甘味を強くしたもの
- 口いっぱいに爽やかな山椒の香りと辛味が広がるもの
- 焼き魚の香ばしさを感じるもの
ご飯をおかわりしたくなるような味付けが多かったばい!
同じ鯛そぼろなのに、各お店さんでやっぱり全く別物やね!
花菱の鯛そぼろと比べるとどうなの?
これも商品の考え方(コンセプト)が違うことがわかったばい!
花菱のそぼろと比較してみると?
花菱のそぼろの考え方(コンセプト)は、「お子さまから高齢の方までが食べたくなる」そぼろです。そのため、ご飯が進むように少しだけ味や香りを強調するようなことはしていません。味付けもシンプルで「砂糖・塩・醤油・酒・みりん・生姜」のみです。じゃあ、味が薄いの?と思われると思いますが、魚の旨味を閉じ込めるように調理を工夫していますので、あっさりとした口当たりの中にしっかりと鯛の旨味が口の中に広がります。もちろん花菱のそぼろも、ふわふわ触感と魚の旨味でご飯はどんどん進みますよ!
今回、食べ比べしてわかったけど、濃い味が好きな人には花菱のそぼろでは、少し物足りないかもしれんなぁ~
でも、あっさりが好きな人とか食材の旨味を感じたい人にはいいんじゃない?お客さんから「子どもが花菱のそぼろが好き」とか言われてるし!
おっ!たい蔵、良いこと言うなぁ~
鯛そぼろになるなら、花菱のおやっさんに調理して欲しかけんね!
それは、しっかり泳いで身を引き締めてからな!
良いこと言ったんだから、さっさとそぼろにしてくれれば良いのに…
この頑固親父め…
お取り寄せでそぼろを選ぶのが難しい…そんなあなたにコツを伝授
実は、今回のお取り寄せで困ったことがあったばい…
どうせ、おやっさんがネットの買い物に慣れてないとかやろ(笑)
(ぐぬぬ…否定できん…)
商品を選ぶときに、味や触感が想像できないことばい
んっ?でもちゃんと説明欄とかに特徴とか書いてあるやん?
説明欄は作り手の思いとか考え方がメインだから、お客さまがどう感じるか、商品に納得するかは違うばい!
たしかに!
今回のお取り寄せで気づいたことから、お取り寄せでそぼろを選ぶコツを皆さんにお伝えします!
まずは原材料の項目を確認してみましょう!
原材料を見ると、どのような調味料や甘味料が入っているか確認することができます。インターネットでのお取り寄せでは、購入ページのどこかに記載してある場合が多いので確認してみてください。
ベースの調味料である「砂糖・塩・醤油・酒・みりん」だけであれば、鯛の素材を楽しむシンプルな味付けのものと思われます。一方、アクセントとなる材料が入っている場合は、風味が強くなりますので好みで選ぶ際の参考としてください。
- 「砂糖・塩・醤油・酒・みりん」のみ ⇒ 鯛の素材を楽しむシンプルな味付け
- 「ごま、ごま油」 ⇒ ごまの風味を追加
- 「昆布だし、かつおだし」 ⇒ 旨味と風味を追加
- 「水あめ」 ⇒ 甘さとしっとり感を追加
- 「山椒」 ⇒ 爽やかな香りと辛味を追加
素材の味を楽しみたい方や、あっさりとした味、子どもや高齢の方も食べたい場合はシンプルな味付けの商品がおすすめです!濃い味が好きな方は、「昆布だし、かつおだし」「水あめ」などを追加されているものがおすすめです。山椒が好きな方は山椒が入ったそぼろ一択ではないでしょうか?
原材料に含まれる添加物は大丈夫?
そぼろに含まれる添加物で多いのは、醤油が由来の添加物と思われるものが多いです。花菱では添加物を加えることはありませんが、使っている醤油に「カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、甘味料(甘草、ステビア、サッカリンNa)」が入っているため、食品表示義務に従い、ラベルに記載しています。
添加物は一概に悪いものではありません。純粋な醤油に旨味を加えより美味しく、また地域好みに調整するために使用される安全な材料です。無添加の醤油は意外と簡単に作れるそうですが、全国の醤油屋さんでは独自の風味を出すため、あえて安全な添加物を加えて調整されています。花菱でもしっかりと吟味した地元唐津の旨味と甘味が強めの醤油を使用していますので、安心して食べられます。
他のお店さんはどのような添加物を加えられているかは、各お店さん次第です。不安な場合は添加物名で検索して、どのような効果とリスクがあるのかを確認されることをおすすめします。
そぼろの色味を確認してみましょう!
そぼろの色味については、原料が同じ鯛ということもあり、やはり醤油の量に比例するように感じました。濃いめの色のそぼろは濃いめの味付けで、追加されたアクセントも合わさってご飯が進むようなイメージです。一方、色が薄いものはあっさりとした味付けで、魚の風味でご飯が進むイメージです。色味も購入の際の参考になると思います。
原材料や色味でわからないことがある…
アクセントで加えられた調味料の濃さが分からない…
どのような風味なのか、濃いめの味付けなのかは原材料や色味などでなんとなくイメージできますが、加えられている塩加減であったり山椒の風味の強さまではイメージできません。この濃さや強さになると、実際に食べたことがある人でないと分かりません。
そこで、商品レビューがある場合はぜひ参考にしてみてください。商品レビューは自社サイトなどよりも楽天やヤフーショップなどの方が多かったりしますので、商品名で検索して色々と探してみてください。
で、結局どのそぼろが良いの?
悩まれているのであれば、ぜひ花菱のそぼろをお試しください!
触感も味も日本一の自信をもってお届けします!
自画自賛…
たしかに、本当においしいからおすすめばい!
花菱が作る究極のふりかけ「鯛そぼろ」
花菱の鯛そぼろとは?
玄界灘の美味しい鯛を仕入れ、素材を生かすため調味料は最小限。花菱のそぼろは非常にふんわりとした触感で、あっさりとした中に上品で「気品のある旨味」が特徴。真白な熱々のごはんの旨味を、この「そぼろ」だからこそ、より引き立てます。
なぜ究極のふりかけなのか?
そぼろは鯛の旨味を長時間かけて凝縮しています。そのため上品な旨味が口の中で広がります。また、丁寧にほぐして長時間煎り続けるため、ふわっふわっの触感と長期間の保存ができるようになります。そぼろにすることで、焼く調理も面倒な骨を取って食べることも不要です。そのため、忙しい朝食などでさっとふりかけて手軽に召し上がることができます。
実際に召しあがった方の感想は?
S様(50代・女性・佐賀県)
入院中の高齢の母へプレゼントしました。病院食をあまり食べていなかったのですが、このそぼろをかけると「おいしい」と言ってパクパク食べて驚きました。
私も食べたところ、ふわふわで優しい味に感激しました。
また、母に食べさせたいです。
E様(30代・男性・滋賀県)
友人にお返しで渡しました。ご飯にふりかけても良し、おにぎりの具にしても最高とすごく喜んでいました。
その他にも、普段は魚が苦手な子どもが「このそぼろはもっとかけて食べたい」と喜んで食べます!など嬉しいお声を頂いております。
ぜひ絶品「花菱の鯛そぼろ」をお召し上がりください!
気になる方は下記の画像をクリックすると、詳しく商品を紹介しております!
ぜひ食べてみてばい!
登場する愉快な仲間たちの紹介